For 支援者・専門職のみなさま

みつばちを講師として呼んでいただくこと、大歓迎です。勉強会、事例検討会の講師にぜひよろしくお願いします。

(実績:SC向け勉強会・地域会の講師/心理職のLDについての勉強会講師など)

また、最近は開催できていませんが、みつばちでは、支援職向けイベント・セミナー・研修を開催したい気持ちはあります。みつばち含め支援者・専門職の皆さまが、新しい視点・気づきを得られる時間を提供したいと考えています。


過去の「支援職向けイベント」例

2020.08.02

◆対人援助職向けオンラインイベント

『語ることで見えるもの・見えなくなるもの』

◆ゲスト講師:人類学者 磯野真穂さん

 

イベントの企画趣旨としてはまさにタイトル通りの「語ることで見えるもの、見えなくなるものがあるのでは?」。

 

カウンセリングや診療場面そのものが目の前の人を患者たらしめるのではないか(役割を固定するのでは)。カウンセラーや医療者は目の前の人が語ることをそのまま受け取れているのか(受け取りたいように受け取っているのでは cfアセスメント)。そもそも、人が自分について語る言葉はどこから来ているのか(誰かの言葉で自分を語っているのではないか)。

 

そこからの磯野さんのご講演。

「病名はラベルなのか、入れ物なのか」。病名に限らず、文化人類学の知見をご紹介いただく。「入れ物」が出来る仕組み。文化や政治との関連。他方、もとの文脈から切り離されて使われてゆく「入れ物」の存在。ウナギとアナゴ(同じ?違う?)。

「入れ物」が提供してるのは何か。私たちは「入れ物」から何をもらい、そしてその「入れ物」をきっかけに何を生むのか。

 

磯野さんの話題提供を受け、臨床場面での語りをどう受け取るのか、日々の臨床をじっくり振り返るようなトークセッションとご参加者からのチャット。人類学の視点から臨床を振り返り、さまざまなことに思いを巡らす時間となりました。


2019.11.23 PM

◆支援職・専門家向け勉強会 150分

◆ 『今だから 今こそ “知的障害”』

◆ゲスト講師:東京家政学院大学 原田晋吾先生

 

知的障害の専門家・原田先生と児童精神科医のみつばちの三木とが30分ずつの話題提供をしました。それから、フロアからの質問をお二人中心に検討するディスカッションタイムを取りました。

 

***

 

原田先生からは、

知的障害とは何か(診断、歴史)/“適応機能”という視点/学校教育における知的障害への支援(カリキュラムなど)

 

三木からは、

これまで関わってきた事例/保護者が我が子の知的障害をどう受け止めるか、そのサポートとは/支援者ができること

 

などをお伝えしました。

 

ディスカッションでは、

“障害があることはダメなことなのか”という視点→知の多様性/適応機能を高める支援の実際/RTIモデルの実際/高校におけるインクルーシブ教育/STEAM教育、artについて/知的な“遅れ”という伝え方について

などなどの話題が出ました。

 

どの話題もそれだけで長くディスカッションできそうな、広がりと深まりに富んだ切り口でした!

 

***

 

能力をどうにかするのではなく、その子がどういう環境だと最高のパフォーマンスが出来るか。多様性という視点がさまざまな領域で注目される中で、“かわいそう”ではない像をどう持ち、共有できるのか。

そのあたりが、私たちみつばち含め専門職の方々に問われているのだろうなと感じます。